ホーグ天体
 2002.09.05
 この銀河は,1950年に天文学者ホーグが発見したものである。地球から約6億光年離れたへび座の方向にある。大きさはおよそ12万光年で,私たちのいる天の川銀河系より少し大きい。
 青いリングの部分にあるのは,若くて質量の大きな星の集団で,黄色い核の部分は年老いた星が集まっている。その間の部分には何もないように見えるが,実際には暗い星があるのだろうと考えられている。また,1時の方向にあたるところには,この銀河によく似たリング状の銀河が見えている。
 このようなリング状の形ができる過程はいくつか考えられるが,2つの銀河が衝突してできたという説がある。ホーグの銀河の場合,おそらく周りの青い星々の部分は,20〜30億年前に近くを通った銀河がばらばらになったものだろうと考えられている。(AstroArtsより)
 
Hubble